空の境界 上 (講談社ノベルス)
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空の境界 上 (講談社ノベルス)奈須 きのこ
星一つかぁ。
まず、ノベルス版より文庫版のほうが若干読みやすくなってますよ、といっておきます。
さて、もともと第一章:俯瞰風景は門前払いの話ですからねえ。
特に面白くしようとか、読者を物語に引きずり込もうとか、まったく考えていませんから。
むしろ全くの逆で大半の人間をここで叩き落すくらいの心意気でやっちゃったらしいですから。
好きな人が第二章も読んでくれればいい、とかそのていどの気分です。
だから「俯瞰風景」だけでこの作品は駄作だ、と考えてる人は見事に作者の意図に嵌ってしまっています。
全部読んで、この作品は好きじゃないと考えるなら、本当にそうなんでしょう。
でも俯瞰風景。この話で落ちて批判する人はなんだかな。
偉そうに持てはやす知識者気取りのオタク(僕)に、偉そうに批判する文学批評家きどりの忍耐力のない人。
だいたい傑作中の傑作と銘うったのは作者じゃないんだから、なにも作者を軽蔑しているような批評をしなくてもいいんじゃないでしょうか。
いっそ第二章から読んだほうが楽しめるかもしれませんよ。
俯瞰風景でこの作品を見捨てた人。本当にこの作品は自分に合わないかどうか、もう一度読んでみてください。
新伝奇?
笠井潔がそこまで言うなら読んでみようと思い、冒頭数ページで文章のあまりの拙さに眩暈を覚えつつも「何かあるに違いない」と我慢して読破し、結局、同人誌なら許せるレベルの作品という第一印象そのままだったと愕然とさせられた作品。「旧」伝奇の名作「妖星伝」「西街道談綺」あたりと比べるのも大人気ないが、少なくともこれが「伝奇小説」の「傑作中の傑作」などではありえないということだけは強調しておきたい。
脳裏に残るのはキャラクターの設定のみ
同人時代から読んでいましたが、今でも話の筋が理解出来ません。
相当数の小説を読んでいても何が何やら……
ただ、唯一解るのが「キャラクター」です。
といってもこれもかなり抽象的ですが。
気取った言い回しと常用外漢字・造語の乱発で「言葉」だけがあちらこちらにフワフワ浮かんでいる感じで「物語」を掴むことが出来ません。
ただいえるのは「設定」は素晴らしいということです。
「魔眼」や「モノの死を見る線」、「戦う少女」など「設定」は目を見張ります。
ただ、それらもくどい言い回しや無駄な台詞で打ち消されてしまってます。
作者に嫉妬しているわけではありません(こういうレビューを書くとそう思われてしまうのが……)
無駄を省き、言い回しを改善すれば分厚い1冊でまとまるかもしれません。
空の境界 上 (講談社ノベルス)
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