研ぎ師太吉

職人、男の心意気
○あらすじ○
 裏店の角部屋で刃物研ぎを生業とする太吉。父の形見の出刃包丁を研いでくれと“かおり”という娘が訪ねてくる。板長だった父親は同じ料理人の利吉に殺されたという。数日後、当の利吉が殺され、かおりが下手人として自身番に留め置かれているという。太吉はかおりの濡れ衣を晴らす為に……

○感想○
 話の筋で描かれるのは、職人の心意気、男と男の繋がりと、山本一力氏の世界が広がる。人と人との繋がりが事件解決へと導いてくれるのは、他の捕物帳とは異なって、山本一力氏らしい展開である。殊に目明しが太吉に嫌がらせをするシーンは本当に腹が立つくらい嫌らしく書かれていて、自然と太吉に感情移入してしまう。ただ、最後の終わり方が唐突な感じがして、物足りなかったので、星4.7つ。研ぎ師太吉

jenni 通販