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6ステイン (講談社文庫 ふ 59-9)
6ステイン (講談社文庫 ふ 59-9)福井 晴敏
珠玉の作品です
どのタイトルもページをめくるのが惜しい珠玉の短編集です。長編が多い「文豪」の短編はどんなものなのかと思ってましたが驚きです。こんなのが連載されていた雑誌もスゴイ。長編では作者本人もノリノリであろう場面には福井節で貫かれているのに比べ、短編集では文章そのものがより技巧を極めて完成度が高いように思われました。あまりにリアルなので、髪金でも引き締まった体のコギャルや、いくら飲んでも酔わないオネーサンに遭遇すると、ひょっとしてAP?もしやSOF上がりか!と思ってしまうようになりました。
一気読み
日本を舞台に数々の諜報戦が繰り広げられるハードボイルドアクションノベル。六つの短編から成るがいずれも読み応えは十分。決して軽く読み飛ばせる類のものではないが、一気読みしてしまった。
台詞回しと話の転がし方が上手いせいか、作り物臭さは感じさせず、その非情な世界観にぐっと惹き込まれた。又、ちょっとした部分の文章表現の巧みさにも唸らせられた。
個人的にはオススメしたい。
良さを全面に押し出してはいるが
「イージス」「ローレライ」などと「大作作家」のイメージがある福井晴敏。短編はうまくいくのかどうかと不安ではあった。しかし、福井色を押し出し、緊密なプロットと文章で諜報戦を描く著者の技はすごい。物語の作りが丁寧である。
が、人間ドラマの点では、「ああ、やっぱりこうするのか」とか「お決まりの展開」といわざるを得ない(はっきり言ってしまえば明らかに「作り物」っぽいようなもの)ものがあった。前述の「作りが丁寧」な分だけ作り物っぽく見えてしまう。もっとハリウッド映画のような粗雑で荒削り(言い過ぎではありますが)でも、壮大なアクションものをドーンと書いて欲しいものです(時事問題や国際情勢を絡ませるものとか、人間ドラマ色を薄めにしたものとか)。
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終戦のローレライ 5 (5) (アフタヌーンKC)
終戦のローレライ 5 (5) (アフタヌーンKC)福井 晴敏
完結編。
本巻で無事、完結です。多少好不調の波はありましたが、それでも全5巻、コミック化が充分に成功した作品といえるのではないでしょうか。(原作の福井氏も、あとがきで同様のことを述べられています。)
映画版ではかなり大雑把に描かれていたテニアン島に至るまでの壮絶な戦闘も、かなりのページを費やして詳細に描かれます。原作の名台詞もところどころでちゃんと出てきて嬉しくなりますが、何より感激したのは小説の「終章」部分がちゃんと描かれていたこと。映画ではばっさり削られていた部分です。ここをしっかり入れていただいたおかげで、物語のラストにふさわしい余韻を味わうことができました。
作画の虎哉氏は大変なプレッシャーだったのではないかとお察ししますが、本当にご苦労様でした。「終戦のローレライ」原作の一フアンとして、良いものを読ませていただいたと思います。ありがとうございました。
終戦のローレライ 5 (5) (アフタヌーンKC)
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亡国のイージス 上 講談社文庫
亡国のイージス 上 講談社文庫福井 晴敏
傑作中の傑作
映画では殆ど描かれていなかったいそかぜ事件前の
例えば田所の描写であるとか、それぞれの所要人物の生い立ちであるとか
いそかぜ事件そのものも然ることながら
そこに至るまでの物語も非常に素晴らしく
映画を見て「ん?」て思った人にも、是非手にとってほしい作品です。
映画を見てからだと、人物が思い浮かぶので読み易くもなると思います。
いそかぜ事件前の描写だけでも物凄い量で
いよいよいそかぜ事件が始まる頃には、艦内の日常が続いてくれれば・・・とも思い
散ってゆく命に悲しくなります。
後半は面白いけれども…
後半の艦内に渦巻く陰謀が見え隠れした辺りは話の中にグッと引き込まれていきました
しかし、本筋に入る前の人物紹介や細かい場面の切り替わりで集中力が切れたりもしました
一人一人の人物像の構築と様々な事情が織り交ざった結果、イージス艦乗っ取りといったところへ行くのでしょうが…
少々長すぎる感は否めません
圧倒的なスケールにびっくり
なかなかリアルで結構おもしろかったです。福井さんは
<ローレライ>なども書いていますが、この作品が一番だと思いました。
映画は、戦闘シーンやアクションシーンは迫力あったのですが、
話の内容がさっぱりでしたけどこの作品はよかったです。
亡国のイージス 上 講談社文庫
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月に繭 地には果実〈中〉 (幻冬舎文庫)
月に繭 地には果実〈中〉 (幻冬舎文庫)福井 晴敏
福井版『∀』
福井晴敏の小説版ターンAガンダム、中篇です。
ターンAの世界観を見事に表現しているだけでなく、
福井独自の解釈による編集も面白い!
ああ、あのキャラが!
この人が?!
二千年の時に翻弄された人間の悲運のお話
福井晴敏さんが描く、ガンダムワールドをベースとしたSF大河小説。その(中)巻にあたる本書では、二人の人間に焦点を当て、この二人の悲運の運命を描きながら、地の民と月の民の深まる対立を描いています。
今後のカギを握る月の男も現れ、この巻の山場である、核爆弾の攻防まで一気に読ませます。そして終盤に語られるターンAに秘められた謎がおぼろげに姿を見せ始め、いよいよ最終巻へと話はなだれ込みます。
段々と盛り上がる話に、最終巻への期待は膨らむばかり。さすが福井晴敏といったところ。くどいようですがアニメの「ターンA」とは別物な面白さ。特にガンダム世代にはぜひ一読してほしい作品ですね。
ターンAガンダム
ハルキノベルスより出ていた「ターンAガンダム」を改題して文庫化サれた作品だが、
タイトルが秀逸である。
劇場版もこのタイトルを副題にすれば良いのにと感じた。
月に繭 地には果実〈中〉 (幻冬舎文庫)
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月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)
月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)福井 晴敏
福井作は二度目ですが
正直言って微妙。
登場人物の扱いが違いすぎないですか?
主人公にいいように事が運んでばっかな気がします。
他の登場人物にいちいち細かな描写を入れる割には、皆ロランの引き立て役な感じ。
テテス・ハレに関してもディアナは一緒に逃げようと誘ったにも関わらず、彼女が死んだ後の彼女に対する心理描写が何一つ無し。
結局はロランが全部反対勢力を倒して地球を救って・・・ガキが見るヒーロー物か?って思いました。
ターンAに関しても特別扱いな無理な演出続出。
羽が生えてどうのこうの・・・には思わず失笑。
あーはいはい、と思いながら読み進めました。
読み手としても、他の登場人物にしても、ただただロランの活躍ぶりに付き合わされただけのような気がします。
何のとりえも無い優柔不断の少年が選ばれた戦士になって悪を倒す。
陳腐。安易。以上。
散々痛めつけた後のささやかな癒し。
福井作品はこれが初めてです。
上・中巻までは、TVシリーズとそれほど大きくストーリーが変わっていないので、ゆっくり読みながら初めて味わう福井作品の文章を楽しんでいました。
ちなみに上巻冒頭の3ページで心をつかまれました。
正直他のレビューを読んで、ラストは相当しんどいことになると知って読んでいったのですが、想像以上に過酷なクライマックスでした。
この下巻中盤あたりから、突然TVと方向が変わり、え?え??え???と、次を読むのが恐ろしくありつつも、先を読まずにはいられなくなっていきました。
ここまでやるか、、と思いましたが、すごい!と思いました。TVのやさしい寓話をものすごいSF大河ロマンにしたものです。ガンダムと一言にくくってしまうにはあまりに惜しい社会的な超大作ではないでしょうか。
けれども、私が特筆したいのはラストのシーンです。最後の数行を読み終えた時、ラストのシーンが頭の中に浮かび上がって、自分でもよくわからない衝動に駆られ感動で涙していました。
TVは中盤まですごくよく作り上げられる一方で、後半クライマックスに向かっていくほどにテレビとしての着地点を探しているように感じ、結局ラストは完全にすっきりと消化しきれない個人的な感情がありました。しかし自分の中でこのさわやかなラストを向かえるにあたり、より一層私にとってターンAガンダムという作品が特別なものになりました。
加えて言うならば、全ての破壊が終わったあとの、初夏の人々の復興の数ページはノスタルジーのようなものすら感じました。現実の第二次大戦終了後の日本が重なり、あぁこうして人々は歩み、歴史はつくられてきたのだなと感じました。
最後に、こっちのホワイトドール、すごすぎです・・
僕の人生の中で最高の本
僕はまだ子供なのでそれほどたくさんの本を読んだとは思っていませんが、自分の中では最高の本です。
上巻、中巻に続く最終巻である下巻でついに「ターンA」の存在理由が明らかになりました。それに、登場人物の心の中が全て明らかになり、色々な人が思いもよらない行動をします。
一つ一つの言葉にも重みを感じました。ディアナが「あなたはニュータイプ。だから人を愛しなさい」、と言ったとき堪えきれず泣きました。
戦争と平和。そして人の心。この本をよんだら、人は連綿と歴史を紡いでいき、同時に繰り返すのだと思いました。
月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)
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月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)
月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)福井 晴敏
壮大なSF大河ロマン
かつて戦争があった。壮絶な殺戮劇を繰り広げた末にその数を大幅に減らしてしまった人類は、荒廃した地球を離れ、月で地球の再生を待ち続ける道を選んだ。
それから二千年後。
月の女王ディアナはついに地球帰還作戦を開始させた。驚いたのは二千年の時を地球で送ってきた人々。彼らからして見れば月の人々は先祖代々に渡って開拓してきた土地を狙って降りてきた侵略者に過ぎず、未知の兵器を操る恐ろしい『敵』でしかなかった。
勝敗は見えていた。なぜなら地球に住む人々はほとんどの技術を忘れ、産業革命時代の文明にまで退化していたから。二千年に渡って月で生きるための技術を継承してきた月の人々にとって地球の人々は脅威の対象ではなかった。
だが、そこで予想外の事態が起きる。月の科学兵器に反応し、石像の中から巨大なロボットが現れたのである。
月の親衛隊長ハリーはそれを見て戦争末期に使用された最終兵器の名前を思い出した。
その名はガンダム。かつてたった一機で人類の文明を滅ぼした白ヒゲのモビルスーツだった。
亡国のイージスやローレライを書いた福井晴敏の本である。本作は∀ガンダムのノベライズだが、よくあるアニメの焼き直しの域には留まっていない。むしろアニメと同じ設定を基に作品そのものを再構築したものであるために、独自の解釈や新しい設定などが盛り込まれ、オリジナルを凌駕しかねない内容となっている。
シド・ミードの先進的なデザインゆえに当時はほとんどの人に受け入れられなかった∀ガンダム。その名作が江戸川乱歩賞作家の卓越した手腕で楽しめる
秀作と呼べるアナザーストーリー
TV版∀ガンダムを見て感動し、更に理解を深めるべく手にした、
この福井晴敏版∀ガンダム「月に繭 地には果実」は、
当初の理解を深めるという枠を越えて、
TV版とストーリー展開が異なりながら、TV版より秀逸ではないかと驚嘆した。
作風を簡単に例えるならば、
富野作品のファンならご存知の方も多いと思うが、黒富野と呼ばれる作風、
戦争が極めて現実的な視点 < 無慈悲であり、残酷であり、無力であり、
傲慢であり、愚行であるが・・・ある意味、人間らしいエゴ >
その性質<黒富野>が、よく描かれていると思える。
過去の作品に当たる節でもある。つまりTV版と抱く印象は似ても似つかない。
更にキャラクターに関する感想として、
飛躍した超科学、非現実といった、一種の「SF」でありながら、
TV版より、多面的でありながら普遍的に捉えられた人心の性質は
ロラン、ディアナ、キエル、その他登場人物だけでなく、
現実のいつの時代、どこの世界の人間全てに当てはまる。
その人間的な性格は、苦惨であり醜くありながらも共感でき、
キャラクターを越えて、真に人間らしいと思える。
間違いなく、「∀ガンダム」の可能性と価値を深めた秀逸な作品である。
もちろん、それは基底にTV版がある事を忘れてはいけない。
私にもトキが見えました!
「ガンダム、何でそんなに夢中なの?」
男性諸氏にそう聞くと、雨あられのように降り注ぐ専門用語の数々。
語られれば語られるほど、私の心はドン引き。
私も作者つながりで本書を手に取ったクチですが、そんな非ガンダムな私が、この本のお陰で、なんと人様にガンダムを語れるようになりました!
これは語りたい。
語りたくなる男性の気持ちがわかります。モビルスーツから人の闘争本能から、果ては生命の原初と終末まで際限なく語り尽くしたい。
読んで、楽しんで、考えさせられる、20年以上続いたガンダムシリーズの永遠のガイドブックたりえます。
福井さんのガンダム人生、しかと真正面に受け取りましたよ!
月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫)
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平成関東大震災–いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった–
平成関東大震災–いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった–福井 晴敏
720円で危機意識を身につける本
ここ最近読んだ中でピカイチに面白かった。いや役に立った(笑)
実にリアリティな設定の地震シュミレーション本。帰宅ラッシュが始まっている18時にもし震度6以上の地震が起こったら… エレベーター、電車、家では火を使い、繁華街も人ごみで溢れている。そんな中、新宿都庁から自宅のある曳舟までの道のりを現在の地震に関する情報とともに説明してくれる。どちらかというとお役立ち本。いままでどうにもならない災害の時の一冊はさいとうたかをの「サバイバル」だと思っていたが、この720円の薄い本一冊で足りるのだ。そして最後はハートウォーミングなラストを迎えるのは、さすが小説家といった感じだ。
ちなみに私の職場から自宅までは徒歩1時間半?2時間くらいかと思います。
復興するもしないも自分自身!
大地震シュミレーション小説で、福井さんには珍しく短め。
でも、福井節は健在!おじさんと若者という相変わらずの設定なのだが
楽しめたし、ためになったし、ほろっとしました。
人は逆境にたった時にその本性が現れる。でも主人公はごくごく普通の人間で
迷い、戸惑い、血迷う。その中でも生きていく術を学んでいくものなのですね。
「ローズダスト」以来、久しぶりの福井小説でしたが、やはり福井さんは良い!!
短く、解かりやすい(地震解説は別の方です)ので、是非ご一読を。
さあ、地震の備えをして、次はガンダムだ!!
福井史上最短
短編集「6ステイン」を除けば、福井晴敏作品では
最も且つ圧倒的に短い作品です。
解説が章ごとにいくつかあるので、それを省けば160ページ弱。
亡国のイージスの、文庫本脅威の1000ページ超からすると驚きの短さです。
んが、短いからって物足りないわけではなく
福井作品のほぼ全てに共通していた軍事描写が皆無な反面
青臭いけどジーンとくる福井さんの文章が映えています。
ただ、シミュレーション小説と銘打っている通り
平成の今、関東大震災が起きたら・・・と言う想定を
西谷久太郎に歩かせている形で、「お話の作り」と言う意味では、当たり前ですが物足りない面も。
恋愛があるでもなく、人と人の深い意味での人間関係も特には描かれません。
いわゆるエンターテイメント性もほとんど皆無で
良くも悪くもシミュレーション小説に徹している印象です。
しかし、最後の方は思わず落涙。
文書はもう正に「福井節」なので、ファンなら絶対買いですね。
それにしても
西谷久太郎=「サイヤク」=災厄
甲斐節男=解説男
なかなかふざけたネーミングです(笑)。
値段が安くページも少なく、あっさりと読めて為にもなるので
オススメです!
平成関東大震災–いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった–
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機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) (角川コミックス・エース 189-2)
機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) (角川コミックス・エース 189-2)福井 晴敏
ユニコーン2
2巻ということで
ついに「ヤツ」が始動します!
ここまでの
学園生活やコロニー全体の雰囲気の描写などがよく活かされています
物語は
1巻に比べてとてもよく動きます
自分的には
1巻はこの巻以降を十分に楽しむための情報を教えてくれる巻
だった風に思います
ぜひ読んでください
あの感動がまた甦るようです
もはや映像より厳しく、、、
現実のなんとおぞましいことか。本誌の少年はうつくしくも清くもなく、軟弱な青年になり、
青年は速くも老いる。これはわたくしたち大人の責任ではないか。
ガンダム富野さんの時代と福井さんガンダムには一線を引いたほうが良いのかも知れぬ。
べつに道徳的にどうとかでなく。20数年前のガンダムは鼓動がきこえているようだった。
いまのガンダムは果たしてそんな微細な内容が含まれているのか、少し心配になった。
もちろん全ての作品には良いところが沢山あるが、後をゆくということが、いかに難しい
ことかが分かる。
しかし、一読の価値はある。装丁とか内部について言わせていただくと、
カラーが多様すぎて集中できずらい。
もっと淡色を使用するほうがよいのではないか。イラストレーターのはしくれとして、
そんな感じがした。なお、ひとつ文字も大きいとたすかる。
映画もしくはOVA化を!
『亡国のイージス』『終戦のローレライ』など軍もの作品で一躍注目を浴びた福井が描き出した新たなガンダムストーリー。3年前の「シャアの反乱」はすでに遠方の過去の出来事として感じる「戦争を知らない子供たち」がある日を境に“戦争”に巻き込まれていく。いわゆるガンダムのありふれたストーリーではあるが、著者らしいリアルな戦争描写と富野色を殺さないガンダムスタイルが良く描かれており、とても読みやすかった。
昨今のアニメシリーズにはがっかりさせられ続けているだけに映画、もしくはOVA化が望まれる。
機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) (角川コミックス・エース 189-2)
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機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)
機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)福井 晴敏
福井+UC
福井晴敏にガンダムを描かせるとどうなってしまうのか?
それは既に「小説版∀」で一度行われた試みではある。
しかし∀が文字通りその名で表されるテーマを持つとは言え、一作品として存在する以上はあくまでも並列的に存在するガンダム作品中の一であり、所謂宇宙世紀シリーズから見た際の印象としては、遠未来に位置するとしても特殊な番外編という感が強く、それ故に福井がノベライズするというサプライズも特殊な状況下に組み込まれた特殊な事象がその特殊性故に非特殊化する、といった具合にすんなりと受け入れられてしまった節も有る、と個人的には思う。
だが、今回は何と言っても「UC」「シャアの反乱より数年」である。
この様な下世話な書き方はガンダムの作品群や福井晴敏作品、ひいては一作品の本質を語ろうとする方々にとっては非常に失礼な態度なのかも知れないが、
私の様な一部の「ガンダム=宇宙世紀」という認識に囚われた人間にとって、「福井晴敏が宇宙世紀ガンダムを描く」というその一点だけでどうしようも無く惹かれ、それだけで期待せずにはいられない作品なのである。
ユニコーン1
コミックコーナーに置いてあったのを手にとり
中身が見れたので見てみると小説でした.
もちろん
作者の福井晴敏氏の小説でありさらにガンダムであることに惹かれて
購入しました
映画化やテレビ化の予定はないのでしょうが
じっくり
ガンダムの世界が堪能できる
いい作品だと思います
映像化にあたっては
予算や時間の制限がかかり
こんなに細かいところまで表現するのは困難であると思います
(小説の映画化やドラマ化はいつも批判がでるイメージがある)
また主人公が学生であり
現実の生活感もとてもよく表現されていると思います
しってるようでしらないガンダムの世界を
想像することで
より深く知ることができるように思います
1巻では
「事件」の始まりが描かれています
これからの展開に期待です.
すごく面白いガンダム「小説」です
まずよく漫画と間違えて買ったという人が多いようなので先に書いておきますがこれは小説です。まあ装丁に問題アリですし他のガンダムエースの漫画と並んでいますから間違えない方が少ないかも?・・・なんですけどね。
作品背景としては宇宙世紀モノに多いミッシングリンクモノで本作は時代設定では逆襲のシャアとF91の間に当たります。登場人物やMSなど完全オリジナル作品ですが既存のガンダム作品に登場していた人物やMS等も登場(ある重要人物を除いては既存作品のイメージを壊さないように配慮されています。)して作品に彩を添える等なかなか楽しませてくれます。
本作は企画当初からガンダムエースのオリジンに並ぶ目玉扱いとしてカトキハジメや安彦良和氏等のこれ以上ない最高のスタッフに囲まれてのスタートとなっており、バンダイからも完結前に既にプラモ化される等、あらゆる面で恵まれた環境で始まりました。人気があるにも拘らず長らくバンダイやサンライズからは公式扱いを受けなかった(絵柄がやや子供向けっぽいのが原因と思われますが)クロスボーンガンダムが自力で公式認定を勝ち得た野生馬とするなら本作は最初から考えられる最高の血統を受け継いで生まれた一角獣という感じでしょうか。
ただ、それだけに執筆担当の福井氏の重圧は凄まじいものだったと思われます。これだけのスタッフで肝心の内容がコケたらそれこそ作家人生廃業の危機すら有り得ましたし。
自分は福井氏の作品は読んだ事はありませんでしたし全然知らなかったので正直に言えばガンダム外伝の小説ならスタジオオルフェの千葉氏に任せた方がいいのでは?とか思っていましたが実際に本作を読んでみてあまりにも福井氏に対して失礼な考えだったと猛省しました。
とにかく面白い。
これまで読んだガンダム小説で間違いなくトップの面白さでした。現在、3巻まで読みましたがいかにも宇宙世紀の雰囲気・・・最近のガンダムにはない泥臭いレトロでいてリアルなSF世界観がしっくりと伝わってきたかと思えばアクションシーンではスピーディに戦闘が繰り広げられたりと宇宙世紀ガンダムの雰囲気を全く損なう事無い素晴らしい作品だと思います。
※ 感想は3巻まで通して読んでのものです。この作品はかなりの長編作品になるようなので1巻だけだと戦闘シーンも少なく物足りないかと思います。2巻ではかなり本格的な戦闘シーンも増えて3巻あたりでは敵味方ともに主要キャラがかなり出揃うのでできれば通して読んで欲しい作品です。3巻まで読めば絶対続きが読みたくなるはず!!
機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)
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機動戦士ガンダムUC 3 (3) (角川コミックス・エース 189-3)
機動戦士ガンダムUC 3 (3) (角川コミックス・エース 189-3)福井 晴敏
残念。
「シャアの再来」と言われる、フル・フロンタルの描写、セリフがあからさまにシャアのまんま過ぎて、一気に冷めてしまいました。
ここまでシャアのまんまで、マスク外したらシャアだった…なんてオチだったら呆れます。
原作者である富野監督自ら、映画『逆襲のシャア』で「シャアは死んだと思ってもらって構わない」と言ってますから、あからさまにシャアのような言動のフル・フロンタルは受け入れ難いです。
ビスト家やラプラスの箱の謎、ユニコーンのNT-Dシステムなど面白い部分が多いだけに、フル・フロンタルは非常に残念です。
また、全体に映像を文字におこしただけのような文章が多く、小説としては物足りないです。
盛り上がってきました!
シャアの再来、フル・フロンタルの登場でいやがおうにも盛り上がる展開になってきました!
たしかに「3倍のスピードで・・・」「当たらなければどうということはない」
などのシャアの名シーン、名セリフを連発するあたり、
少々(というよりかなり)わざとらしい。
しかし読んでいると盛り上がってしまう自分に気付きました(笑)。
これが少年時代にシャアの登場に盛り上がった世代の性なんですかね・・・
フル・フロンタルの今後のエピソードが我々ガンダム世代への受け狙いになってしまうのか、
それとも新たな仕掛けが出てくるのか、この辺りに興味が尽きません。
シャアの再来と言われても…
当時あった設定をより現代的にして、宇宙世紀社会の仕組み
宇宙空間での人間の活動を緻密に書き出すところは、臨場感があると思います。
これは、アニメでは説明しづらいことだし、小説で強調してやるべきことができている、プロの仕事を感じます。
特にコロニーの構造についての描写は、読んでいて思い描き切れないほど、細かいです。
実際に見たことのないものなので、挿絵よりアーガマやコロニーを俯瞰した断片図があれば、親切でわかりやすいと思いました。
見方を変えて、キャラクターを意識した時、
この展開の遅さにやきもきしてしまう部分もあります。
富野監督のガンダムにあったあの目くるめく人間ドラマに釘付けになった人は、
まだ話は序盤ということもありますけれど、時間をかけて読んだ割には、ただただ謎、謎
謎ばかりで、物足りない気持ちになるのではないでしょうか?
機動戦士ガンダムUC 3 (3) (角川コミックス・エース 189-3)
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